iPhone12のWiFiテザリング+WiFi中継器で構成した自宅ネットワーク環境、6カ月目の気づきメモです。通信容量無制限の5Gギガホプランを契約したので、固定インターネット回線やモバイルWiFiルータ、固定電話を解約しました。
ドコモスピードテストで測ったiPhone12の回線速度(4Gエリア内)はdownloadが80Mbps、uploadが10Mbps程度(テザリング+WiFi中継器でつながった各端末の速度は落ちます)。オンライン会議でupload速度がもう少しあればと感じる時間帯もありますが、大方満足できるネットワーク環境です。
iPohneのデザリング設定(2023/01/14更新)
WiFiデザリング設定はキャリアのサイト、例えばドコモ:iPhone(親機)でのテザリング設定方法などにガイドがあります。
SSIDの変更
テザリング機能をオンにすると、デフォルトでは「XXXXのiPhone」など自分の名前XXXXがSSIDの一部として公開されます。iPhoneの「設定」–>「一般」–>「情報」の「名前」を変更しておきます。パスワードも容易に類推されない複雑なものに変更です。
IoTデバイスをiPhoneテザリングでWiFi接続する時は「互換性を優先」をON
iPhoneテザリングでESP32等のIoTデバイスをWiFi接続するときは、iPhone12の設定 —>インターネット共有で「互換性を優先」をONにするとWiFi接続が安定しました(Wi-Fi 4接続が優先)。
当サイトではEspressif SystemsのESP32を搭載した ESP32-DevKitC や Seeed Studio XIAO ESP32C3 を使っています。
Espressif SystemsサイトにはESP32-C6が最初のWi-Fi 6との記載があります。Wi-Fi 6規格(2019年)ができる以前の製品はWi-Fi 4(IEEE 802.11b/g/n(2.4 GHz))と思われます。
「Wi-Fi 6」対応のWi-Fiルータは下位互換でそれ以前の規格にも対応していますが、iPhone12のテザリングでは「互換性を優先」をONにすることで接続が安定しました。
参考:
・iPhoneのWi-Fi仕様の詳細 | support.apple.com
・Products>SoCs>ESP32-C6 | espressif.com
・Wi-Fi6とは? | ntt.com
iPhoneテザリング+WiFi中継器を介した接続台数は多くても12台
iPhone12promax(iOS15.6.1)のWiFiテザリングにDHCP接続したSurfacePro7(Windows 11)のPowerShellでipconfigコマンドを打つとリース期限24時間のIPアドレスやゲートウェイ、DNS、DHCPサーバのIPアドレスが見えます。172.20.10.xxのプライベートIPアドレスが割り当てられ、iPhone12はルータとして機能しています。
ipconfig /all
Wireless LAN adapter Wi-Fi:
Connection-specific DNS Suffix . :
Description . . . . . . . . . . . : Intel(R) Wi-Fi 6 AX201 160MHz
Physical Address. . . . . . . . . : xx-xx-xx-xx-xx-xx
DHCP Enabled. . . . . . . . . . . : Yes
Autoconfiguration Enabled . . . . : Yes
IPv4 Address. . . . . . . . . . . : 172.20.10.10(Preferred)
Subnet Mask . . . . . . . . . . . : 255.255.255.240
Lease Obtained. . . . . . . . . . : Monday, January 30, 2023 7:03:05 AM
Lease Expires . . . . . . . . . . : Tuesday, January 31, 2023 12:02:46 PM
Default Gateway . . . . . . . . . : 172.20.10.1
DHCP Server . . . . . . . . . . . : 172.20.10.1
DNS Servers . . . . . . . . . . . : 172.20.10.1
NetBIOS over Tcpip. . . . . . . . : Enabled
サブネットマスク255.255.255.240では16個のIPアドレスが割り当てられますが、先頭(ネットワークアドレス)と終端(ブロードキャストアドレス)は使えないので、14個のIPアドレス範囲(172.20.10.1 ~ 172.20.10.14)が利用できます。
サブネットマスク | IP数 | ネットワーク アドレス(先頭) | ブロードキャスト アドレス(終端) | |
172.20.10.0/28 | 255.255.255.240 | 16 | 172.20.10.0 | 172.20.10.15 |
ただし、ゲートウェイなどのIPアドレス(iPhone本体のIPアドレス 172.20.10.1)も必要なので、iPhoneテザリングの接続端末数は多くても13個(172.20.10.2~172.20.10.14)です。
当サイトではWiFi中継器を介してWiFi接続や有線LAN接続を利用しているので(WiFi中継器に割り振られるIPアドレスを除いた)端末が利用できるIPアドレス数は多くても12個です。
WiFi中継器で有線LANを利用
LANコネクタ装備のWiFi中継器を介することで有線LANを利用しています。
無線LANが無い機器は珍しくなりましたが、昨年購入したRaspberry Pi CM4は無線LANチップを持たないモデルだったので有線LAN接続が必須でした。
iPhone12シリーズはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しているのでWiFi中継器も対応している機器を選びました。
IoTデバイスをWiFi接続するときは、iPhone12の設定 —>インターネット共有で「互換性を優先」をONにしています(Wi-Fi 4接続が優先)。