ケーブルTVの「FM波の再送信」で現役復帰
2019年に秋葉原の秋月電子通商のFMステレオ/AMワールド ラジオ キットを購入して組立てましたが、マンションでは鉄骨構造の影響なのか満足できる感度でFM波をステレオ受信できなくて、納戸に眠っていました。
ところが、今頃になってマンション契約のケーブルTVで「FM波の再送信(無料)」があることを知って、壁TVコンセント(F型接栓)にラジオ キットのアンテナ線をつなぐと、再送信のため周波数は変わるものの「TOKYO FM」や「Fm yokohama」のステレオ放送が高感度で入感するではないですか!(電波の信号強度S表示は75程度)。
ラジオは性能とともに電波の受信環境が重要であることを実感です。FM放送はコンプレッサーがかかっていますが、真空管アンプを介することで聞きやすいやさしい音色となるように感じます。
ラジオ キットを入れるケースの作製(2021/1/23追記)
完成したラジオは、プリント基板むき出しでは取り回しが不便なので、祐徳電子で購入した「小型真空管AMP用のケース キット」を天地逆さに使って部品実装しました。ケース内はプリント基板の横幅が1mmの隙間も無いほどピッタリサイズです。
ケース キットのパネルには加工済の穴があったので、これを使って鉄板加工の手間を最小限にしました。延長した液晶ディスプレイモジュール用のフロントパネルの穴あけは、加工済のスピーカ端子用の四角穴をハンドニブラーで切り広げた程度で実装できました。竹のサイドパネルがお気に入りです。
プリセット選局用スイッチがフロントパネル左側の加工済の丸穴に実装できないか思案中です。
選局用ジョイスティック(5ポジションSW)の作製(2021/2/20追記)
丸穴が開いているフロントパネルとその裏側の液晶モジュールとの隙間が約6mmと狭いので、選局用スイッチとして秋月電子通商で購入した基板実装用の「ジョイスティック(5ポジションスイッチ)」を使いました。
上下左右の4方向SWとセンタプッシュSWの5つのスイッチ機能が入っており、ラジオキットのプリント基板上に十字型に配置されているタクトSW5個と同等の機能を1個で実現できます。
プリント基板上のタクトSWは残したままで、細径のシールド線でフロントパネルのジョイスティックSWまで延長します。フロントパネル左側の加工済み丸穴をハンドニブラで切り広げて、「セメダイン スーパーXG クリア」でフロントパネル裏面に絶縁用プラ板を挟んで接着固定しました。
「ジョイスティック(5ポジションスイッチ)」によるクリック感の効いた選局操作の使い勝手は良好です。
フロントパネルと天板用のアクリル化粧板の作製(2021/3/11追記)
ケース加工時のひっかき傷隠しと内部のプリント基板にほこりが入らないように、アクリル板をフロントパネルと天板のサイズに折り曲げ加工して、化粧板として両面テープで貼り付けました。ホームセンタで売られているアクリル曲げヒーターは結構高いんです。利用頻度と相談してアクリ屋ドットコム様に加工いただきました。
アクリル板は半透明なのでフロントの液晶ディスプレイや内部基板上のLEDの視認性も良いです。赤い8mmのジョイスティックキャップ用の開口部は、上下左右のシフト操作の遊びシロを入れて10mmのミニホールソーで開けました。
秋月電子通商のDSPラジオ・キットについて(2020/12/25追記)
このラジオキットは、受信部をワンチップ ラジオIC(新潟精密のNS9542)で処理し、初期化、制御するためのマイコン(PIC、18F2550)と液晶ディスプレイ、LM386を使ったステレオアンプ等が付属しており、DSPラジオがお手軽に作れました。
受信周波数はAMラジオ放送が522~1629kHz(9kHzステップ)、FMラジオ放送が76.0~108.0MHz(0.1MHzステップ)です。放送局を10チャンネル記憶させること(プリセット)ができるので、ボタンを押すことで呼出し選局ができます。