リビング窓際には備え付けのテーブルがあるのですが、小物を入れておく引き出しがないので不便でした。DIYで4杯の引き出しを追加した際のメモです。

資材と設計図、木材カット
資材
木材とねじは近所のホームセンタで購入できるものを使い、スライドレールと取っ手はネット通販で購入。ねじは手持ちの数百個入ったお徳用パックを使っています。
# | 材料 | 個数 | 用途、備考 |
1 | 国産杉ハギ材 18mm x 450mm x 1820mm | 5 | 引き出しの箱部分 |
2 | 広葉樹集成材 アカシア 15mm X 450mm X 910mm | 2 | 引き出し前面の化粧板 |
3 | スガツネ工業 LAMP 3段引 横付 スライドレール 3618-300 左右セット | 4 | スライドレール |
4 | 職人直送 真鍮 アーチ型取っ手 ビスピッチ 120mm、 取付ネジ付き M4x20mm (板厚15mm + 5mm) | 4 | 取っ手 ※取付ネジは購入時に 長さを選択できる |
5 | 木工造作用ピス ・軸細コースレッド 3.3 x 30mm | 適量 | 手持ちのネジ ※木材固定用 |
6 | ・皿頭タッピングねじ 3.5 x 16mm ・トラスト頭タッピングねじ 4 x 16mm | 適量 | 手持ちのネジ ※スライドレール固定用 ※メーカー推奨ねじは M4バインドねじ |
引き出しの寸法図
備え付けのテーブルなので、開口部の寸法、使う板材の厚みに合わせて引き出しの寸法を決めてゆきます。特にスライドレール2個分の厚み(今回使ったスライドレールは1個あたり約13mm)、スライドレールを固定する仕切り板の厚み(約18mm)を考慮します。
引き出しがスムーズに動くように加工誤差をマイナス1mm程度にすることを目標にして備え付けのテーブルの計測・寸法出しと引き出しの木材カットを行いました。
板材カットの割付図を準備、木材のカット
木材のカットは購入したホームセンタの有償サービス(1カット約35円程度)を使っています。1820mmの板材が余裕でカットでききる大型のカットマシンがあります。ホームセンタ担当者にカットしてもらう際に意図が伝わるように前もってカット寸法のメモを作っておきます。その際、刃の厚み(今回使ったホームセンタのカットマシンは4mm)を考慮しておきます。カット後に誤差がある場合は手持ちの丸のこテーブルソーとカンナで微修正。

引き出しの組み立て、据付調整
カット後は板のカット部分のバリ取り、ねじ打する部分に線引きと下穴を開けておき、電動ドライバでねじ締めしていきます。今回引き出し部分には比較的やわらかい国産杉を使ったので年輪のカーブに沿ってねじが傾いて入っていく傾向があったのでドリルで下穴をまっすぐ深めに開けています。
木工ボンドは使っていません(その分ねじの本数は多めです)。しばらく使ってみて必要であれば木工ボンドも使ってみようと思っています。
リビング窓際の備え付けテーブル
テーブルの下に棚があるのですが引き出しがありませんでした。この空間に収納用の引き出しを4杯作ります。

スライドレールを固定する仕切り板の取付
経年変化なのか、テーブルとその下の棚は手前と奥で約3mmの高さの違いがありました。手前側の寸法で仕切り板をカットした後でカンナで奥側を削って、ねじで止めなくても動かない程度に仕切り板がキツキツで入るように高さを調整しています。
スライドレールはインナレール(引き出し側に取り付けるレール)と、アウタレール(テーブル側に取りつけるレール)に加えてボールとリテーナで構成するボールベアリングによってスムーズな出し入れができるようになっています。
テーブル上段と下段の棚の間に仕切り版をはめ込み、その板にスガツネ工業 LAMP 3段引 横付 スライドレール 3618-200 のアウタレールをねじ止めしていきます。その際、仕切り版に取り付けるアウタレールと引き出し箱部分へ取り付けるインナレールの取り付け位置を調整します。高さ方向は引き出しのほぼ中央部分にくるように、奥行方向は引き出し箱前面の化粧板を付けた面がテーブル下段の棚の位置と面一になるように位置を決めしました。
円柱に接する仕切り板(4か所)はテーブルの円柱にネジで固定。円柱に接しない中側の仕切り版(2か所)は下段のテーブル外側からネジで固定しています。

引き出しを作成してスライドレールをセット、動作調整
作成した引き出しにはスライドレール(インナレール)をねじ止め、その引き出し前面に化粧板と取っ手をねじ止めします。
この化粧板と真鍮製のアーチ型 取っ手は、キッチンやPCルームの引き出しにも同じ製品を取り付けて外観をそろえています。
引き出し前面に化粧板を取り付ける際の位置決めは、上下左右の隙間が等しくなっているかを見て(物合わせして)からねじで固定するのが簡単です。物合わせの際、化粧板に強力な両面テープを接着しておき隙間が等しくなったときに強く押して引き出し前面に接着してから引き出し内側からねじで固定するのが容易です。
購入した取っ手に付属したM4取付ネジはなべ頭だったので化粧板裏側に頭部分の出っ張りができます。今回M4取付ネジの頭部分にマジックインクを塗って引き出し前面に押し付けて着いたインク跡の中心部分にφ18mm、深さ5mm程度の小穴を木工ドリルで開けて、M4取付ネジなべ頭の逃げを作りました。

引き出し横のインナレールをテーブルに固定した仕切り板のアウタレールに差し込んでスムーズに動作することを確認します。

初回セットする際はスライドレールの押し込みが重く感じますが、1回押し込んで引き出した後はスムーズに動きました。
