夏場の熱対策として、Raspberry Pi 4Bの格納ケースのCPU直上に冷却ファンを取り付けてファン制御のOS設定を行った際の作業メモです。合わせて外部HDMIモニタ接続用にHDMI延長ケーブル2本の通し穴を開けます。
冷却ファンのケースへの取り付けとGPIOピン接続
穴開け加工(CPU冷却ファン、HDMI延長ケーブル)
格納ケース(SmartiPi Touch Pro Small、SmartiPi Touch Proの寸法)には、Raspberry Pi 公式 7インチ液晶タッチスクリーンディスプレイ、Raspberry Pi 4B、ハイレゾ音源再生用のDACボードSB32+PRO DoPを実装しています。
このケースには背面左下(現在RCA端子を配置)に常時回転の直径30mmのケースファンが付属していました。今回、PWM制御できる「GeeekPi PWM制御ファン(40x40x10mm)」に交換して格納ケース背面のCPUの直上に穴あけ加工して取り付けました。
同時にHDMI延長ケーブル2本の通し穴(直径20mm)を開けました。DAC基板のHDMIコネクタにテンションがかからないように位置決めします。
pinoutで確認してGPIOに接続
Raspberry Pi 4BのGPIO(40ピンコネクタ、J8)のレイアウトは、pinoutコマンドでも確認できます。
冷却FANのPMW線は、DACボードSB32+PRO DoPが使っていないGPIO25に接続しました。
+5VとGNDは、Raspberry Pi 公式 7インチ液晶タッチスクリーンディスプレイへの電源分岐線から給電しています。
冷却ファンケーブル | 接続先 |
+5V(赤) | 電源から分岐 +5V |
GND(黒) | 電源から分岐 GND |
PMW(青) | GPIO25(22番ピン) |
冷却ファンの制御設定
「Raspberry Pi OSの設定」メニューのファン温度のデフォルト設定は 80度です。SoCとして最大1.5GHz動作のCortex-A72クアッドコア BCM2711を搭載したRaspberry Pi 4BはCPU温度が85℃でCPUを保護するためにサーマルスロットリングが働いてクロック周波数を下げるので、夏場に向けて負荷状況を見ながら調整です。現在、冷却ファンの回転をオンにする温度を65度に設定しています。
Raspberry Pi OSのメニューで設定
Raspberry Pi OSはGPIOピンを制御することによりファンを制御できます。メニュー –> 設定 –> Raspberry Pi OSの設定 –> パフォーマンス画面のGUIで設定します。
ファン: | GPIO上のファンによる温度コントルールを有効にします。 |
ファンGPIO: | ファンが接続されているGPIOを設定します。デフォルトは14。 |
ファン温度: | ファンの回転をオンにする温度をセ氏で指定します。デフォルトは 80度。 |
raspi-configで設定
raspi-configからも設定できます。
sudo raspi-config
raspi-configメニューの「Performance Options」 -> 「Fan」をクリックして GPIOとファンの回転をオンにする温度をセ氏で登録します。メニュー構成はraspi-configのバージョンで変わる場合があります。