PINN-Liteを使ってUSBメモリからRaspberry Pi OSとLibreELEC をデュアルブート

PINN-Liteを使って外付けUSBメモリからRaspberry Pi OSとLibreELECを切り替えて起動するラズパイ4環境を作ってみました。PINN-LiteメニューのOSリストから複数のOSを切り替えて起動できます。

当初、Raspberry Pi OSの標準アプリ「SD Card Copier」を使って構築済のPINN-Lite+3つのOS環境が入っているmicroSDカードをUSBメモリにコピーで引っ越そうとしたのですが、PINN-LiteのインストールOSの選択メニューにmicroSDカードではあった「Volumio」が無いことに気づき、PINN-Liteのインストールから全てやり直しました。
以下は、USBメモリへの PINN-Liteのクリーンインストールの手順メモです。

目次

ラズパイ4Bのbootloaderバージョンとboot優先順位の確認

USBメモリからbootできる設定になっているかを確認します。

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PINN-Lite をUSBメモリにコピーして起動(2022/2/4 追記)

・Raspberry Pi OSの64bit版が正式公開されました(2022/2/4 追記)。
https://www.raspberrypi.com/news/raspberry-pi-os-64-bit/
https://www.raspberrypi.com/software/operating-systems/#raspberry-pi-os-64-bit
・PINN-Lite のOS選択メニューにRaspberry Pi OSの64bit版がが追加されました。PINN-LiteのバージョンはV3.7.5 – Dec 17 2021 です。

USBメモリにPINN-Liteファイルをコピー

PINN-Lite.zipをPCにダウンロードします。
 PINN-Lite のダウンロード先
 https://sourceforge.net/projects/pinn/files/

USBメモリには、USB3.x対応の高速なUSBメモリを使いました。16GB程度でパーティションを切ってFAT32でフォーマット、ここにPINN-Lite.zip内のすべてのフォルダ、ファイルを解凍してコピーします。PINN-Lite のセットアップが始まるとUSBメモリは、再パーティショニング&再フォーマットされます。

開始時のUSBメモリのディレクトリ構成
開始時のUSBメモリのディレクトリ構成

USBメモリをラズパイ4BのUSB3.0に挿してPINN-Lite を起動

ラズパイ4Bの電源がOFFの状態で、PINN-LiteファイルをコピーしたUSBメモリをラズパイ4BのUSB3.0に挿します。microSDカードが 挿っていたら取り外します。
電源を入れて暫くするとPINN-Lite 設定画面に遷移するので待ちます。

PINN-Lite 環境設定画面でOSインストール

単体OSでUSBメモリからの起動が確認できていたRaspberry Pi OS (32bit)、Raspberry Pi OS (64bit)とLibreELECを選択してインストールボタンをクリックしました。

PINN-Lite はネットからOSファイルをダウンロードするので完了するまで待ちます。

OSのダウンロードが終わったら、OS の起動順位を「Up」、「Down」ボタンで変更して、「BOOT」ボタンをクリックすると、再起動して選択したOSが起動します。

起動するOSの選択画面のアイコン横の □ にチェックを入れると、この選択画面をスキップしてチェックしたOSが起動します。

□ にチェックを入れていない場合は、起動時に 選択画面が一定時間表示され、最上位のOSが起動します。

PINN-Lite の環境設定画面
PINN-Lite の環境設定画面
 起動するOSの選択画面
起動するOSの選択画面

OSの追加や起動OSを選択する PINN-Lite環境設定画面の呼び出し

電源を入れて暫くすると起動途中でPINN-Lite の設定画面(For recovery mode, … )のメッセージが点滅表示します。

このタイミングでマウスをクリックすると、PINN-Liteの設定画面が表示されます。

For recovery mode … のメッセージ
For recovery mode … のメッセージ

OSを切り替えて起動、インストールしたOSの初期設定

OS起動の順番を切り替えてブートして、インストールしたOS の初期設定を行います。
Raspberry Pi OS (32bit)、Raspberry Pi OS (64bit)、LibreELECをインストールした後のUSBメモリのパーティション構成は下記になりました。

セットアップ後のUSBメモリのディレクト
セットアップ後のUSBメモリのディレクト

インストールOSのconfig.txtをPINN-Liteの設定エディターで編集

PINN-Lite の設定画面の右端の「More」ボタンをクリックするとメニューの次画面に遷移します。

インストール済OSを選択してメニューの「設定の編集」ボタンをクリックすると「設定エディター」が開いて、選択したOSのconfig.txtの編集ができます。

PINN-Liteの設定エディターでVolumioのconfig.txtの編集
PINN-Liteの設定エディターでVolumioのconfig.txtの編集

コンテンツ格納先の共有

SDカードブート時は、OSはmicroSDカードに、コンテンツはUSBメモリにと使い分けてました。

USBメモリのみとなったので、ハイレゾ音源ファイルは/home/pi/Musicになどpi配下の各フォルダにコンテンツを格納してRaspberry Pi OSとLibreELECで共有しています。

コンテンツ格納先をOS間で共有
コンテンツ格納先をOS間で共有
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