PCルームの備え付け台に6杯の引き出しを持つ引き出し棚の製作

PCルームには4mほどの細長い備え付け台があるのですが床面から40cmと低く、小物を入れておく引き出しがないので不便でした。DIYで70cmの高さとなるように6杯の引き出しを持つ引き出し棚を製作した際のメモです。

6杯の引き出しを持つ引き出し棚
目次

資材と設計図、木材カット

資材

木材とねじは近所のホームセンタで購入できるものを使い、スライドレールと取っ手はネット通販で購入。ねじは手持ちの数百個入ったお徳用パックを使っています。

#材料個数用途、備考
1赤松集成材
25mm x 910mm x 1820mm
3引き出し棚
2国産杉ハギ材
18mm x 450mm x 1820mm
7引き出しの箱部分
3広葉樹集成材 アカシア
15mm X 450mm X 910mm
2引き出し前面の化粧板
4広葉樹集成材 アカシア
15mm X 250mm X 910mm
2引き出し前面の化粧板
5スガツネ工業 LAMP 3段引
横付 スライドレール
3618-450 左右セット
6スライドレール(外形図・仕様)
弾性タブ付き:アウターレールにコの字の切り欠きが引き出し箱側に若干広がることで、取り付けた際の若干の寸法誤差を吸収してくれます。
6職人直送 真鍮 アーチ型取っ手
ビスピッチ 120mm、
取付ネジ付き
M4x20mm
(板厚15mm + 5mm)
6取っ手
※取付ネジは購入時に
 長さを選択できる
7木工ネジ コースレッド
 4.2 x 65mm 半ネジ
適量手持ちのネジ
※木材固定用(引き出し棚)
8木工造作用ピス
・軸細コースレッド
 3.3 x 30mm
適量手持ちのネジ
※木材固定用(引き出し)
9・皿頭タッピングねじ
 3.5 x 16mm
・トラスト頭タッピングねじ
  4 x 16mm
適量手持ちのネジ
※スライドレール固定用
※メーカー推奨ねじは
 M4バインドねじ

棚と引き出しの寸法図

備え付け台の横幅(4185mm)、奥行(600mm)の寸法に合わせて、横幅1505mm の引き出し棚を2個、横幅1175mmの引き出し棚を1個、合計3個作りました。
なお、引き出し棚の底板は備え付け台で代用するのでありません。

棚の寸法図とカット寸法メモ

2組の横幅1505mm の引き出し棚には横幅711mmの引き出しを2個、横幅1175mmの引き出し棚には横幅546mmの引き出しを2個、合計6個作ります。引き出しはスライドレール2個分の厚み(今回使ったスライドレールは1個あたり約13mm)を考慮します。
引き出しがスムーズに動くように加工誤差をマイナス1mm以内にすることを目標にして備え付けのテーブルの計測・寸法出しと引き出しの木材カットを行いました。

引き出しの寸法図

板材カットの割付図を準備、木材のカット

木材のカットは購入したホームセンタの有償サービス(直線1カット35~50円程度)を使っています。ここには1820mmの板材が余裕でカットでききる大型のカットマシンがありました。ホームセンタ担当者にカットしてもらう際に意図が伝わるように前もってカット寸法のメモを作っておきます。その際、刃の厚み(今回使ったホームセンタのカットマシンは4mm)を考慮しておきます。カット後に誤差がある場合は手持ちの丸のこテーブルソーとカンナで微修正。

引き出しのカット寸法メモ

ダボ埋め

引き出し棚の天板にはねじ頭が目立たないようにビス隠し(同じ木材によるダボ埋め)を行う予定で、下記工具を使って穴開けしてからねじ止めを行っています。引き出し棚をしばらく使ってみて問題ないようであればダボ埋めする予定です。
・スターエム 58S-S3090 皿取錐&埋木錐セット 3×9×9
・Z (ゼット販売) ライフソークラフト 145 本体 No.30023

棚と6杯の引き出しの組み立て、据付調整

カット後は板のカット部分のバリ取り、ねじ打する部分には線引きと下穴を開けておき、電動ドライバでねじ締めしていきます。今回引き出し部分には比較的やわらかい国産杉を使ったので年輪のカーブに沿ってねじが傾いて入っていく傾向があったのでドリルで下穴をまっすぐ深めに開けています。
木工ボンドは使っていません(その分ねじの本数は多めです)。しばらく使ってみて必要であれば木工ボンドも使ってみようと思っています。

PCルームの備え付け台

横幅(4185mm)、奥行(600mm)天板の厚み30mmの備え付け台の上に70cmの高さとなるように6杯の引き出しを持つ引き出し棚を作ります。

天板に開いた楕円状の小穴(4か所)は台の下にある壁コンセント(床面から約20cmの位置)から電源ケーブルを引き出すために利用。引き出し棚を作成後、壁コンセントを床面から約70cmの位置に移設。

PCルームの備え付け台

引き出し棚の作成

引き出し棚には、天井近くにある本棚への出し入れやダウンライトのLED電球交換時に人が乗っても大丈夫なように、厚さ25mmの板を使っています。そのため重いです。製作時に持ち運びできるように3分割しています。

スライドレールはインナレール(引き出し側に取り付けるレール)と、アウタレール(テーブル側に取りつけるレール)に加えてボールとリテーナで構成するボールベアリングによってスムーズな出し入れができるようになっています。

側板にスガツネ工業 LAMP 3段引 横付 スライドレール 3618-450のアウタレールをねじ止めしていきます。その際、側板に取り付けるアウタレールと引き出し箱部分へ取り付けるインナレールの取り付け位置を調整します。高さ方向は引き出しのほぼ中央部分にくるように、奥行方向は引き出しの化粧板を付けた面が引き出し棚前面と面一になるように位置を決めしました。

スライドレール(アウタレール)をねじ止めした引き出し棚

引き出しを作成して棚にセット、動作調整

作成した引き出しにはスライドレール(インナレール)をねじ止め、その引き出し前面に化粧板と取っ手をねじ止めします。この化粧板と真鍮製のアーチ型 取っ手は、キッチンやリビングの引き出しにも同じ製品を取り付けて外観をそろえています。

引き出し前面に化粧板を取り付ける際の位置決めは、上下左右の隙間が等しくなっているかを見て(物合わせして)からねじで固定するのが簡単です。物合わせの際、化粧板に強力な両面テープを接着しておき隙間が等しくなったときに強く押して引き出し前面に接着してから引き出し内側からねじで固定するのが容易です。

購入した取っ手に付属したM4取付ネジはなべ頭だったので化粧板裏側に頭部分の出っ張りができました。今回M4取付ネジの頭部分にマジックインクを塗って引き出し前面に押し付けて着いたインク跡の中心部分にφ18mm、深さ5mm程度の小穴を木工ドリルで開けて、M4取付ネジなべ頭の逃げを作りました。

引き出しのインナレールを引き出し棚に固定したアウタレールに差し込んでスムーズに動作することを確認します。

引き出しのインナレールを引き出し棚のアウタレールにセット。引き出し化粧板には真鍮製のアーチ型 取っ手をセット

初回セットする際はスライドレールの押し込みが重く感じますが、1回押し込んで引き出した後はスムーズに動きました。

完成した引き出し棚と6杯の引き出し

コンセント差込口の増設

既存のコンセント差込口は備え付け台の下(床面から約20cmの壁面)にありました。備え付け台の天板にはACケーブルを引き込むこむことができるように楕円の小穴が開いていますが、備え付け台の上に引き出し棚を設置したので小穴がふさがりACケーブルを引き込めません。
そこで、コンセント差込口を床面から約75cm(引き出し棚の天板から5cm)の壁面にも増設しました。

コンセント増設のように電気配線を扱う作業を行う際には電気工事士の資格が必要です。

増設した接地極付接地端子付コンセント

 

  

  

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