ESP32-DevKitCとBME280で組み立てた温湿度・気圧計で、温湿度・気圧の変化を測定しました。測定は長時間になるので、簡易的なデータロガーとして使えるようにシリアルポート出力のスケッチを追加してTera Termのログとしてテキスト形式でPCに保存する手順のメモです。
CSV形式でシリアルポート出力するスケッチの追加(2021/12/05修正)
「ESP32-DevKitCと DS3231を使ったRTC時計& BME280を使った温湿度・気圧計を20文字x4行LCDに表示:環境モニタ(2)」のスケッチに、カンマセパレータのCSV形式で温湿度・気圧データをシリアルポートに出力するスケッチを追加します。
// ----- COM、CSV出力 -----
Serial.print(pressure);
Serial.print(",");
Serial.print(temp);
Serial.print(",");
Serial.println(humid);
Tera Termのシリアル通信で 温湿度・気圧データをPCに保存
Arduino IDEのシリアルモニタの代わりに、Tera Termでシリアル通信を行い、Tera Termのログとして時刻を加えた測定データをテキスト形式でPCに保存できるように設定します。
(1)PCが自動シャットダウンやスリープしないように事前設定
(2)Tera Termのログ出力はメニューで「ログ(L)」を選択
初回接続時にログ(テキストファイル)の出力先とファイル名を指定
(3)Tera Termのログに時刻(タイムスタンプ)を加える設定
C:\Program Files (x86)\teraterm フォルダ内の「TERATERM.INI」を編集
・358行付近の LogTimestamp= を on に変更
日付の形式を変更するときは下記を変更(任意)。今回は時刻のみの記録に変更
・565行付近の LogTimestampFormat= を %H:%M:%S.%N に変更
(4)Tera Termの接続画面で「シリアル」のチェックボックスを選択
※Arduino IDEのシリアルモニタとTera Termのシリアル通信は排他接続
(5)温湿度・気圧計のLCDで動作を確認して、Tera Termの「OK」ボタンをクリック
PCにテキスト保存した測定データをEXCELでグラフ化 (2021/12/06追記)
テキストエディタで、TetaTermのログファイルとして受信した温湿度・気圧の測定データからTera Termが追加した時刻の左側の[を一括削除、右側の]を,に一括置換して整形した後EXCELに取り込みます。
EXCELでグラフ化すると、ここ数日の気圧は986~1006hPaの範囲で変化しています。
ESP32-DevKitCと温湿度・気圧センサBME280を屋内、屋外用に2個接続、LTC4331とLANケーブルでI2Cバスを10m延長:環境モニタ(4)でもTera Termログとして記録するスケッチを追加して、リビングとベランダの温湿度、気圧を6日間受信して記録したグラフです (2021/12/06追記)。