時計キットの蛍光表示管をIV-21からサイズが大きなIV-18に替えて点灯

蛍光表示管IV-21を使ったArduino用のVFD Shield for IV-21キットを作りましたが、約2倍の大きさの蛍光表示管IV-18が入手できたので、ブレッドボード上でワイヤ接続して点灯確認を行った際のメモです。

目次

蛍光表示管IV-18とIV-21のピン配列

入手したIV-18は表示部の後ろが透けていないタイプです。直径18mm、全長114mmなので、IV-21(直径15mm、全長68mm)と比べると約2倍の大きさです。文字の高さはIV-18が10.5mm、IV-21が5.5mmです。

IV-18(後方)とIV-21(手前)
IV-18(後方)とIV-21(手前)

IV-21をIV-18に差し替えるにあたって、下記の資料を参考にさせていただき、ピン配置と電気特性を調べました。
参考資料:
・IV-18 Specs:http://www.tube-tester.com/sites/nixie/dat_arch/IV-18.pdf
・IV-21 Specs:http://www.tube-tester.com/sites/nixie/dat_arch/IV-21_IV-27.pdf
VFD Shield for IV-21キットの技術資料ページ(回路図、ピンソケット配列) 

IV-18、IV-21ともに、蛍光体が塗られた文字(Anode:Segment a~gとDecimal point)につながるピンは全ての桁に共通となっているので、桁(Grid:Digit 1~9)につながるピンをスキャンしながら点灯させる構造です(ダイナミック点灯)。
桁は、左端がDigit 9、右端の桁がDigit 1です。Digit 9は「●」と「ー」のみの表示です。

IV-18のSegment(a~gとDecimal point)とDigitの構成
IV-18のSegment(a~gとDecimal point)とDigitの構成

規格ではFilament(1ピンと13ピン)に5V、各SegmentとDigit(桁)のピンに20~30Vをかけると点灯します。

ピン番号は6、7、8ピンが内部で未結線なので目印になります。IV-21は19ピンのワイヤが短いのが目印です。

ピン 機能
1Filament 
2AnodeDecimal point
3AnodeSegment  d
4AnodeSegment  c
5AnodeSegment  e
6,7,8N.C
9AnodeSegment  g
10AnodeSegment  b
11AnodeSegment  f
12AnodeSegment  a
13Filament 
14GridDigit 9(左端の桁)
15GridDigit 1(右端の桁)
16GridDigit 3
17GridDigit 5
18GridDigit 8
19GridDigit 7
20GridDigit 6
21GridDigit 4
22GridDigit 2
ピン 機能
1Filament 
2AnodeSegment g
3AnodeSegment b
4AnodeSegment f
5AnodeSegment a
6AnodeDigit 1(右端の桁)
7GridDigit 3
8GridDigit 5
9GridDigit 7
10Filament 
11GridDegit 9(左端の桁)
12GridDigit 8
13GridDigit 6
14GridDigit 4
15GridDigit 2
16AnodeDecimal point
17AnodeSegment d
18AnodeSegment c
19AnodeSegment e

ブレッドボード上でIV-18を接続して点灯実験

VFD Shield for IV-21キットのプリント基板上のピンソケット(2×10(20P))からジャンパーワイヤでブレッドボード上に同じ配列で引出し、さらにジャンパーワイヤでIV-18につなぎました。文字サイズが約2倍になったので、くっきり!見やすいです。

点灯したIV-18(時計表示モード)
点灯したIV-18(時計表示モード)
点灯したIV-18(カレンダー表示モード)
点灯したIV-18(カレンダー表示モード)
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