電子キットを組み立てた後で悩むのが完成したキットを収めるケースです。FMステレオ/AMワールド ラジオ キット用のケースは真空管アンプ用のシャーシを流用して加工しました。今回は「五合枡」を流用してニキシー管時計キット用の木製ケースを作りました。
五合枡の内寸がニキシー管表示ユニットの横幅にぴったりサイズでした。枡は真四角なので、高さ方向には余裕があります。空きスペースには秒表示用のニキシー管とその駆動回路を追加予定です(秒表示を追加しました@2021/05/16追記)。
ケース作製用に集めたパーツ
枡とアルミパンチ板は近くのホームセンタで購入しました。枡は節分や年始のシーズンにホームセンタや100円ショップ等で良く見かけます。他のパーツは手持ち、もしくはネット通販です。
# | パーツ | 数量 |
1 | 五合枡 外寸:約142×142×77、内寸:約118×118×65 | 1 |
2 | アルミパンチ板 アルマイト仕上げ 0.5×200×300mm、穴径:3φ | 1 |
3 | 樹脂スペーサ オス-メス M3 20mm(ニキシー管表示ユニット用) | 4 |
4 | 樹脂スペーサ オス-メス M3 5mm(他の3ユニット用) | 12 |
5 | M3プラネジ、ナット | 16 |
6 | 2.1mm標準DCジャック | 1 |
7 | ゴム足、木ネジ(タッピングネジ) | 4 (手持ち) |
8 | ブレッドボード、ジャンパーワイヤ | 2 |
9 | ピンヘッダ 2P | 1 (手持ち) |
10 | 熱収縮チューブ | 適量 |
11 | 配線用ケーブル、1芯シールドケーブル | 適量 |
アルミパンチ板で基板取り付け用シャーシを作製(2021/4/30 補足、5/4 追記)
五合枡に直接ニキシー管表示ユニットなど4つのプリント基板を木ネジで固定しても良いのですが、今後のメンテナンスを考慮してアルミパンチ板をU字型に折り曲げた取り付け用のシャーシを作りました。
プリント基板固定用のプラネジの頭が出っ張る厚みを考慮して、五合枡の内寸に収まるように採寸して折り曲げます。
アルミパンチ板には3mmφの丸穴が開いているのでプリント基板の固定位置を試行錯誤しながら調整できて好都合です。穴位置が合わない時はニッパで切って広げます。アルミ板の厚さが0.5mmと薄いのでカッターナイフで引っかいてから折り曲げると容易にカットできます。折り曲げる際も定規で押さえながら折ることできれいに曲げることができました。
なお、厚さ0.5㎜ではやや強度不足なので頻繁に取り外すことがある用途にはもう少し厚みがあるアルミパンチ板が良いと思います。
五合枡への電源コネクタの取り付け
今後の改造で制御ユニットの取り付け場所が変わる可能性もあるので、制御ユニット直付のDCジャックは使わず、新たに2.1mm標準DCジャックを五合枡の底(うら面)に穴あけして固定しました。7.5mmのドリルでぴったしサイズでした。
五合枡に取り付けたDCジャックにはブレッドボードの配線用ワイヤとして使ったジャンパーワイヤ(メスのコネクタのみ利用)を、制御ユニットには配線ケーブルの先端にピンヘッダをはんだ付けしています。
プリント基板を取り外す際はジャンパーワイヤのコネクタ部分を外すことで簡単に五合枡と分離できます。
USBコネクタはPCとの時刻合わせにしか使わないので、五合枡の表側にコネクタの向きが来るように配置して、PC接続が必要な時は表ふたを開けてから接続することにしました。
五合枡にシャーシを埋め込んで完成
プリント基板を取り付けたシャーシを五合枡に埋め込んで固定、底面の4か所にゴム足を木ネジで取り付けます。DCジャックと制御ユニット間のジャンパーワイヤのコネクタをつなぎ、ACアダプタを差し込んで完成です。