64bit版のRaspberry Pi OS(bullseye)をセットアップしたRaspberry Pi 4Bで、Amazon Prime Video再生(chromiumブラウザ)やDACをつないでハイレゾ音源再生(DACとオーディオプレーヤaudacious)を試した際の手順メモです。
![e-onkyo musicのハイレゾ無料音源でチェック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2022-02-09_-163109_scrot_000-1024x427.png)
Raspberry Pi ImagerでRaspberry Pi OS64bit版をインストール
Raspberry Pi OS 64bit版(Bullseye)をUSBメモリからブートしました。Raspberry Pi 4Bの搭載メモリは8GB、ハイレゾ音源の再生用にRaspberry Pi 用DAC基板(SB32+PRO DoP)を使っています。
![](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/raspberrypiimager_v171_64bitOS_169-300x169.png)
chromiumブラウザでAmazon Prime Video再生
Raspberry Pi OSのchromiumブラウザからAmazon Prime Videoにログインしてビデオ再生したところ、多少動作が重くなるものの、思いのほか快適!に映画を視聴できました。
Amazon Prime Video再生には 32bit版chromiumブラウザに変更
ラズベリー財団の下記のニュースリリースでアナウンスされていますが、64bit版Raspberry Pi OSは、デフォルトでインストールされている64bit版のchromiumブラウザにはWidevineCDMライブラリのバージョンがないため、ストリーミングメディアを再生するには32bit版のインストールが必要です。
https://www.raspberrypi.com/news/raspberry-pi-os-64-bit/
64bit版のchromiumブラウザでAmazon Prime VideoにログインしてVideo再生しようとするとデジタル著作権エラーと表示され再生が止まりました。
アナウンス通り、32bit版のchromiumブラウザをインストールすると64bit版Raspberry Pi OSでもAmazon Prime Videoを再生できました。
// 32bit版のchromiumブラウザに変更する場合:
sudo apt install chromium-browser:armhf libwidevinecdm0
// 64bit版のchromiumブラウザに戻す場合:
sudo apt install chromium-browser:arm64 libwidevinecdm0-
ビデオ品質の設定変更
chromiumブラウザで開いたAmazon Prime Video画面の右上にある「オプション」アイコンをクリックするとビデオ品質設定を変更できます。
回線速度が確保されていれば最高画質の設定でも再生できました。全画面表示も滑らかです。
![Amazon Prime Videoのビデオ品質設定](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2022-02-09_8_141019.png)
ビデオ再生時のCPU使用量
Amazon Prime Video再生時のCPU使用量はコンテンツにもよりますが、ビデオ再生開始直後は80~60%程度になるものの、落ち着くと20~30%程度でした。
![タスクマネージャに表示されるCPU使用量](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2022-02-09_184908_cpu-4_scrot.png)
DACを使ったハイレゾ音源のライン出力
Raspberry Pi 4BにDAC基板としてES9218P採用のSB32+PRO DoPを追加してライン出力しています。
「SB32+PRO DoP」のサポートページの記載があるように、Raspberry Pi OSの /boot/config.txt に
dtoverlay=hifiberry-dacplus
を追記することでエミュレータ機能で利用できて便利です。
![冷却ファンの3線(+5V(赤)、GND(黒)、PMW(青))を結線](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2022-03-13_IMG_3156-1024x768.jpg)
音声出力先の変更
Raspberry Pi OSのデスクトップ画面のタスクバー右端のスピーカアイコンを右クリックすると音声出力先を変更できます。
HMDI接続したTVや液晶モニタに音声出力する時は「HDMI」、DAC(SB32+PRO DoP)からライン出力して外部ステレオアンプで再生するときは「snd_rpi_hifiberry_dacplus」を選択しました。
![音声出力先を選択](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2022-02-09_140707.png)
オーディオプレーヤ「audacious」を使ってハイレゾ音源を再生
Raspberry Pi OSには「VLCメディアプレイヤ」が標準インストールされていますが、プレイリスト管理できるオーディオプレーヤとして「audacious」をインストールしました。
sudo apt install audacious
Raspberry Pi OSで動作するDebian向けの安定版はv4.0.5でした(2022/2/8時点)。
DAC(SB32+PRO DoP)からライン出力するときは「ファイル」–>「設定」で開く「audaciousの設定」画面の「オーディオ」で
出力プラグイン:ALSA出力
設定:PCMデバイスとして「….snd_rpi_hifiberry_dacplus….」
を選択しました。
DACのライン出力を845真空管パワーアンプにつないで視聴しています。
![オーディオプレーヤ「audacious」](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2022-02-09_165544.png)
![audaciousの出力設定](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2022-02-09_165745.png)