Raspberry Pi 4BにHDMI接続の液晶モニタやDSI接続の7インチタッチディスプレイをつないでAmazonプライムビデオを見るための環境を試しました。
LibreELEC 10.0.4と LibreELEC 11.0.0では、config.txtを編集することなく、HDMIケーブルを外してから電源を入れるとDSI接続の7インチタッチディスプレイ側に表示できました。
LibreELECのダウンロードとUSBメモリへの書き込み
動画視聴とハイレゾ音源再生用のOSとして「LibreELEC」をセットアップしました。ラズパイはUSBメモリやmicroSDカードを差し替えて起動することで色々なOSを試せるので便利です。
LibreELECをダウンロード
下記サイトからRaspberry Pi4用のLibreELECのインストーラ(gzファイル)をダウンロードします。
ダウンロード先:https://libreelec.tv/downloads/raspberry/
インストールファイルをbalenaEtcheでUSBメモリに書き込む
USBメモリを再利用する際は、念のためWindowsの「ディスクの管理」でパーティションを全て削除しています。また、128GBのUSBメモリを使ったので32GB以下のサイズでパーティションを切って FAT32 でフォーマットします。
balenaEtcheは下記から入手します。2023/01/31時点のバージョンは「balenaEtcher-Setup-1.14.3.exe」でした。
ダウンロード先:https://www.balena.io/etcher/
balenaEtcheのSelect imageでダウンロードしたLibreELECのインストーラ(gzファイル)を指定、Select target でUSBメモリをセットしたドライブを選び、Flash! ボタンをクリックで書き込みが開始します。
![balenaEtcheでUSBメモリに書き込み](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_Setup-1.7.7-1024x646.png)
LibreELECの起動と環境設定
Raspberry Pi 4BのUSB3.0側にbalenaEtcheで書き込んだUSBメモリをセット、USB2.0側にキーボードとマウスのUSBレシーバを、HDMIケーブルを液晶モニタやTVにつないでから電源を入れます。
セットアップウィザード
電源をいれてしばらくすると、LibreELECのセットアップウィザード(Welcome to LibreELEC)が表示されます。ガイドに従ってマウスとキーボードで設定していきます。
・Language:Englishのまま(後で日本語に変更)
・HostName:LibreELECのまま
・Networking:無線LANを使う場合はパスワード登録します。有効になるとIPアドレスが表示され、Stateがidleからreadyになります。有線LANの場合は確認のみ。
・SSH:ボタンを押して有効になります。default userはroot、パスワードは次画面のSet Passwordで変更。
以上でセットアップウィザードは完了です。
![セットアップウィザード:Language](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_2-1024x576.png)
![HostName](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_3r-1024x576.png)
![Networking](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_5-1024x576.png)
※SSIDは削除しています。
![SSHとSamba](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_6-1024x576.png)
![セットアップウィザード完了](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_7-1024x576.png)
フォントと言語を変更して日本語表示に
トップメニュー画面の歯車アイコンのセットアップから、Interfaceを選びます。SkinのFontsを「Arial BASE」に、RegionalのLanguageを「Japanese」に変更すると日本語表示になります。
タイムゾーンを「Japan」にします。
![歯車アイコンをクリック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_7-8-1024x576.png)
![Interfaceをクリック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_7-9-1024x576.png)
![SkinのFontsを「Arial BASE」に](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_10-1024x576.png)
![RegionalのLanguageを「Japanese」に](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_11-1024x576.png)
![タイムゾーンを「Japan」に](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_12-1024x576.png)
HDMI接続の液晶モニタやDSI接続の7インチタッチディスプレイの切り替え設定(2023/1/31追記)
LibreELEC10.0.4 と LibreELEC11では、config.txtを編集することなく、HDMIケーブルを外してから電源を入れると7インチタッチディスプレイ側に表示できました。
DSI接続の7インチタッチディスプレイとHDMI接続の液晶モニタの両方をつないで電源を入れると、HDMI接続の液晶モニタ側のみに出力されます。
![DSI接続の7インチタッチディスプレイ側に映像出力](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_IMG_3228-1024x768.png)
Amazonプライムビデオの設定(2023/3/15追記)
AmazonVODリポジトリのダウンロード
GitHubから2022/3/17時点の最新バージョン「repository.sandmann79.plugins-1.0.4.zip」をPCにダウンロードします。
ダウンロード先:https://github.com/Sandmann79/xbmc/releases
USBメモリからのブートの場合、このzipファイルはLibreELECブート用のUSBメモリでなく別のUSBメモリにコピーしてUSB2.0側に挿しました。
下記ダウンロード先:GitHubフォーラム中で提供されているベータ版「plugin.video.amazon-test-0.9.7.beta+matrix.1.zip」をダウンロードします(インストールは下記手順(2)の後)。
ダウンロード先:amazon vod not working – Partner Service APIs have been turned off #660 のページ中段にあるリンク「plugin.video.amazon-test-0.9.7~beta+matrix.zip」をクリックします。
(1)USBメモリからzipファイルを読み込んでインストール
トップメニュー画面の「アドオン」のカテゴリー「zipファイルからインストール」アイコンをクリックして、USBメモリに保存した「repository.sandmann79.plugins-1.0.4.zip」をインストールします。途中、「不明なソース」の警告がでるので「設定」で一時的にONにします。
![(2)-1 「zipファイルからインストール」をクリック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00012-1024x576.png)
![(2)-1 「zipファイルからインストール」をクリック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00014-1024x576.png)
![(2)-3「不明なソース」を一時的にON。この後「警告!」がでるので了解であれば「はい」をクリック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00016-1024x576.png)
![(2)-4 USBメモリのzipファイルを選択して「OK」でインストール](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00018-1024x576.png)
(2)インストールしたリポジトリからAmazonVODをインストール
トップメニューに戻って、「リポジトリからインストール」アイコンを選択して「sandmann79s repository」、「ビデオアドオン」、「アマゾンVOD」を選択します。
「リポジトリからインストール」するにはインターネット接続が必要です。
![(3)-1 リポジトリからインストールを選択](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00020-1024x576.png)
![(3)-2 sandmann79s repositoryを選択](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00021-1024x576.png)
![(3)-3 ビデオアドオンを選択](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00022-1024x576.png)
![(3)-4 アマゾンVODを選択](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00023-1024x576.png)
アマゾンVODの「インストール」をクリック、追加のインストールの確認画面がでるので「OK」。インストール状況が%表示されるので完了メッセージが出るまで待ちます。完了したら「アマゾンVOD」をクリックしてAmazonVODのメニューを開きます。
![(3)-5 アマゾンVODのインストールをクリック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00024-1024x576.png)
![(3)-6 追加アドオンのインストールをクリック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00025-1024x576.png)
![(3)-7 アマゾンVODのインストールがスタート。完了したら 「アマゾンVOD」をクリック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00026-1024x576.png)
![(3)-8 メニューに遷移するので「設定」をクリック](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00031-1024x576.png)
引き続き、上記(1)の要領でベータ版「plugin.video.amazon-test-0.9.7.beta+matrix.1.zip」をインストールしてアップデート。AmazonVODには、「0.9.7~beta+matrix.1」の記載がありました。
![ベータ版のプラグイン](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2021/06/video-beta_0.9.7.beta__r2-1024x576.png)
(3)AmazonVODの設定メニューでサインイン、2要素認証
AmazonVODの設定メニュー:「Connection」、「Sign in」から自分のAmazonプライムビデオのアカウントでログインします。
![(4)-1 「設定」メニューでサインイン](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00032-1024x576.png)
![(4)-2 Emailを入力](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00033-1024x576.png)
![(4)-3 パスワードを入力](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00034-1024x576.png)
![(4)-4 サインイン完了](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-06-07_screenshot00035-1024x576.png)
(4)初回視聴時の設定
Amazonプライムビデオの初回視聴時にアドオン追加、Widecine CDMインストールと利用許諾、最後にWidecine CDMをリカバリイメージから抽出するために大きなファイルのダウンロードがあります。下記画像は9.2.8ですが10.0.2でも同様のステップで進みます。
![アドオンの追加(無いバージョンも有り)](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_29-1024x576.png)
![Widecine CDMインストール](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_30-1024x576.png)
![Widecine CDMの利用許諾](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_31-1024x576.png)
![リカバリイメージのダウンロードと抽出処理](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_32-1024x576.png)
Prime Videoアイコンをタッチ(クリック)して視聴開始
メインメニューの「アドオン」から「Prime Video」アイコンをクリックして視聴開始!です。
![メインメニューのPrime Videoアイコン](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_00001-1024x576.png)
音声出力デバイスをDACに変更して高音質で再生
Raspberry Pi 4Bにオーディオボード(DAC)製品をつないでステレオ再生すると映画の臨場感が増します。LibreELECの音声出力デバイスを追加したDACに変更設定して真空管パワーアンプでハイレゾ音源を再生しています。
![](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2022-03-13_IMG_3156-300x225.jpg)
メインメニューの整理
メインメニューの左側にあるTV、ラジオ、ゲーム・・・をクリックするとPVRクライアントアドオンの設定メッセージが毎回でます。利用予定も無いのでメインメニューから削除※してシンプルになりました。
メニューの追加(復活)は、メインメニュー上段の歯車アイコン「設定」–>「インターフェース」–>「スキン」–>「スキンの構成」–>「メインメニューアイテム」からできます。
![PVRクライアントアドオン設定のメッセージ](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_33-1024x576.png)
Sambaを有効化して音楽ファイルや動画ファイルを転送
LibreELECにはファイルマネージャがあるのでUSBメモリ経由でもファイルコピーができますが、Sambaを有効化して、PCでネットワークドライブとしてマウントするのが便利です。
大容量の音楽ファイルや動画ファイル の転送も容易です。
![LibreELECの設定メニューで Sambaを有効化](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_screenshot003r1-1024x576.png)
![Sambaでマウントできるネットワークフォルダ](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_network_folder.png)
![Windows PCでネットワークドライブとしてマウント](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2021/06/2021-6-7_network_disk_r2.png)
キーボード操作(ホットキー)で音量調整(2022/03/30追加)
よく利用する音量調整は、キーボードをクリックすることで音量ダウン、音量アップできます。US配列のキーボードでは – と + 、JIS配列では – 、^ でした。
下記サイトにホットキーを使ったLibreELEC(Kodi)を操作方法が掲載されています。
The default keymap can be found at:
https://kodi.wiki/view/Keyboard_controls
![US配列キーボードの例](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_US_vol-hot-_key.png)
![JIS配列気ボードの例](https://yokahiyori.com/wp-content/uploads/2022/08/2021-6-7_JIS_vol-hot-_key.png)